高薬理活性化合物

目次

高薬理活性化合物(ケミカルハザード)とは

高薬理活性化合物_イメージ

高薬理活性化合物(ケミカルハザード)とは、暴露することで健康障害を生じる恐れのある危険性の高い化学物質のことを指しています。

がんの治療に用いられる抗がん剤も高薬理活性化合物の一つです。適切に投与する分には高い治療効果を示す抗がん剤。しかし、抗がん剤の研究や開発に携わる者が高薬理活性化合物に暴露してしまうと、健康被害を引き起こす可能性があるのです。

研究者の健康を守るためには、高薬理活性化合物の合成は専用の設備を整えた環境で厳密に行う必要があります。

受託合成サービスを選ぶ際は、まず自社がやりたいことに合致しているのかを確認!
受託合成の対応の幅が広い3社の特徴をまとめています。

高薬理活性化合物の受託合成の費用相場

高薬理活性化合物の受託合成の相場について、言及・記載された情報は確認できませんでした。そのため、企業によって受託合成にかかる費用が大きく異なる可能性があります。依頼する前に、何社か見積もりを取って費用をチェックしましょう。

高薬理活性化合物の合成に対応している企業と合成の内容

高薬理活性化合物の受託合成に対応する企業をご紹介します。

ナード研究所

引用元:公式HP
https://www.nard.co.jp/

高薬理活性化合物を取り扱うには、適切な施設と豊富な知識や経験が重要。ナード研究所では高薬理活性化合物の受託合成を安心・安全に実施することを目指し、医薬の研究や開発に貢献しています。

「高薬理活性化合物封じ込め」について

ナード研究所の高薬理活性化合物受託サービスでは、高レベルの封じ込め設備を採用し、効果の高い物質の研究や開発や創薬に力を添えます。

設備

高薬理活性化合物取り扱い設備の概要は、以下の通りです。

桂化学

引用元:公式HP
https://www.katsura-chemical.co.jp/

「少量の高薬理活性化合物が扱える」「高レベルの封じ込め(OELカテゴリー4)が可能」など、さまざまな研究者のニーズに対応可能な桂化学。ISO8相当の封じ込め設備を備え、高薬理活性化合物の合成に対応します。

サービスの特長

原薬の量が少量である場合、生産できる企業が限られてしまいます。しかし桂化学なら少量でも封じ込めに対応でき、小ロットの原薬製造も可能です。

設備

桂化学では医薬品製造用として、高度な原薬封じ込めが行えるクリーンルームがあります。クリーンルームに備える設備はウォークインドラフトやミストシャワー。排気フィルターにはHEPAフィルタを採用し、高薬理活性化合物の排出を防止します。

また換気や室温・湿度は厳密に管理されているため、品質の高い化合物合成が可能です。

さらに、クリーンルーム内にはエジェクタ(内部を低圧に保つ装置)や、外部への放出を防止できるフィルターを備えたシングルユースアイソレータを保有。この装置があることでクロスコンタミネーションが防げる上、アイソレータ内の洗浄工程を省略できます。

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