ペプチド

目次

ペプチドとは/ペプチド合成とは

ペプチド_イメージ

アミノ酸が「ペプチド結合」によって、鎖状に数個~数十個つながったものがペプチドです。ペプチドは結合するアミノ酸の種類や配列、数によって多くの種類が存在します。

ペプチドはより長い鎖を持つタンパク質を切断したり、アミノ酸をつないだりすることでつくられます。このうち、新たなアミノ酸配列を設計し、人工的にペプチドをつくり出すのが「ペプチド合成」です。

受託合成サービスを選ぶ際は、まず自社がやりたいことに合致しているのかを確認!
受託合成の対応の幅が広い3社の特徴をまとめています。

ペプチドの受託合成の費用相場

ペプチドの受託合成の費用相場に関する情報は発見できませんでした。もしペプチドの受託合成を依頼する場合、まずは見積もりを取ってみることをおすすめします。予算と比較してから依頼の可否を判断しましょう。

また医化学創薬のように、ペプチドの受託合成の参考費用を掲載しているところもあります。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。見積もりを相談する際に、各企業の公式サイトをチェックしてみるのもおすすめです。

参照元:医化学創薬公式HP(https://soyaku.co.jp/peptide-custom-synthesis/

ペプチド合成に対応している企業と合成の内容

ペプチドの受託合成に対応する企業をご紹介します。

ナード研究所

引用元:公式HP
https://www.nard.co.jp/

ナード研究所では研究開発に必要なペプチドの提供のため、特注でのペプチド合成に対応しています。特注合成に関しては、サンプルを提供することで研究の効率化を支えます。

特注サンプル合成の他、以下のような対応が可能です。

また、ナード研究所では長期契約による研究開発支援(FTE契約)を行っています。経験豊富な研究員と設備を提供し、研究の推進を図ります。

ナード研究所の有機化合物合成のオプション

要問合せ

ナード研究所の対応サービス

ナード研究所の対応している合成方法

そのほかにも特殊反応や修飾、精製など、幅広く対応しています。

ナード研究所の参考情報

医化学創薬

引用元:公式HP
https://soyaku.co.jp/

医化学創薬が行うペプチド合成は、マイクロウェーブによるペプチド固相合成です。マイクロウェーブを照射することによって、ペプチド合成の時間短縮や効率化につながります。

以下については、オプションサービスにて対応しています。

医化学創薬の有機化合物合成のオプション

要問合せ

医化学創薬の対応サービス

医化学創薬の対応している合成方法

医化学創薬の参考情報

参照元:医化学創薬「ペプチド合成」(https://soyaku.co.jp/peptide-custom-synthesis/)

桑和貿易

総和貿易が取り扱う米国AAPPTEC社は、ペプチドの受託合成を手がける世界有数の企業のひとつ。ペプチド合成受託の他、ペプチド合成に必要な装置の開発や試薬の供給企業としても知られており、多様なスケールの特注ペプチド合成に対応しています。

【主な受託合成サービスの一例】

桑和貿易の対応している合成方法

神戸天然物化学

引用元:公式HP
https://www.kncweb.co.jp/

一般的なペプチド合成をはじめ、修飾ペプチドやさまざまなコンジュゲーション、非天然アミノ酸合成などに対応する企業が神戸天然物化学です。

各種ペプチド合成装置や分析装置を備え、デザインから合成までのさまざまなステージおよびスケールに対応し、ペプチド治験薬のGMP製造を目指す企業でもあります。

神戸天然物化学の有機化合物合成のオプション

要問合せ

神戸天然物化学の対応サービス

神戸天然物化学の対応している合成方法

神戸天然物化学の参考情報

実績

生理活性ペプチド、酵素阻害剤・基質、核酸ペプチド、糖ペプチド、各種修飾ペプチド・蛍光標識ペプチド、 各種環状ペプチド(ジスルフィド含有、チオエーテル結合含有ペプチド、デプシペプチドなど)、各種ペプチドミメティックス、 非天然アミノ酸、アミノ酸誘導体、安定同位体標識ペプチド2H, 13C, 15N)、抗原ペプチド(エピトープの選択を含む)、 抗体作製用ペプチドコンジュゲート、その他、ラージスケールでのペプチド固相合成と精製

引用元:神戸天然化物化学公式サイト
https://www.kncweb.co.jp/technology/peptide.html

薬研社

引用元:公式HP
https://www.yakukensha.co.jp/

自社ラボにて高品質のサービスを提供する薬研社では、研究者の要望に応えるカスタム合成に対応。各種修飾ペプチドや蛍光標識ペプチド、長鎖・短鎖ペプチド合成など多くの実績があります。また、成功報酬での対応をしている点も薬研社の特徴のひとつです。

【各種修飾ペプチド合成の一例】

薬研社の有機化合物合成のオプション

薬研社の対応サービス

薬研社の対応している合成方法

上記のほか、原料・バルク合成、脂質合成、糖質合成、ケミカル・ナノサイエンス合成、糖鎖化合物合成・解析、有機化合物/天然物ライブラリー作製・精製などに対応しています。

薬研社の参考情報

ペプチド研究所

引用元:公式HP
https://www.peptide.co.jp/

【ペプチド研究所が提供するペプチド合成】

ペプチド研究所の有機化合物合成のオプション

ペプチド研究所の対応サービス

ペプチド研究所の対応している合成方法

ペプチド研究所の参考情報

ユーロフィンジェノミクス

引用元:公式HP
https://eurofinsgenomics.jp/jp/home/

【ユーロフィンジェノミクスが提供するペプチド合成】

ユーロフィンジェノミクスの有機化合物合成のオプション

要問合せ

ユーロフィンジェノミクスの対応サービス

ユーロフィンジェノミクスの対応している合成方法

ユーロフィンジェノミクスの参考情報

スクラム

引用元:公式HP
https://www.scrum-net.co.jp/

【スクラムが提供するペプチド合成】

スクラムの有機化合物合成のオプション

要問合せ

スクラムの対応サービス

スクラムの対応している合成方法

スクラムの参考情報

和研薬

引用元:公式HP
https://www.wakenyaku.co.jp/

【和研薬が提供するペプチド合成】

和研薬の有機化合物合成のオプション

和研薬の対応サービス

要問合せ

和研薬の参考情報

東レリサーチセンター

引用元:公式HP
https://www.toray-research.co.jp/

【東レリサーチセンターが提供するペプチド合成】

東レリサーチセンターの有機化合物合成のオプション

要問合せ

東レリサーチセンターの対応サービス

東レリサーチセンターの対応している合成方法

東レリサーチセンターの参考情報

フナコシ

引用元:公式HP
https://www.funakoshi.co.jp/

【フナコシが提供するペプチド合成】

フナコシの有機化合物合成のオプション

フナコシの対応サービス

フナコシの参考情報

コスモ・バイオ

引用元:公式HP
https://www.cosmobio.co.jp/

【コスモ・バイオが提供するペプチド合成】

コスモ・バイオの有機化合物合成のオプション

コスモ・バイオの対応サービス

要問合せ

コスモ・バイオの対応している合成方法

コスモ・バイオの参考情報

バイオロジカ

引用元:公式HP
https://www.biologica.co.jp/

【バイオロジカが提供するペプチド合成】

バイオロジカの有機化合物合成のオプション

バイオロジカの対応サービス

バイオロジカの対応している合成方法

バイオロジカの参考情報

ピーエイチジャパン

引用元:公式HP
https://phjapan.jp/

【ピーエイチジャパンが提供するペプチド合成】

ピーエイチジャパンの有機化合物合成のオプション

ピーエイチジャパンの対応サービス

  • ピーエイチジャパンの対応している合成方法

    • ペプチド
    • 有機化合物

    対応可能なペプチドは、

    • 2~5残基の短鎖ペプチド、31以上の長鎖ペプチド
    • グラム単位の大量合成
    • ペプチドライブラリー等
    • 環状ペプチド

    その他にもさまざまなものに対応しているため、一度問い合わせ・相談・見積りを依頼しましょう。

    ピーエイチジャパンの参考情報

    • 参考価格:(10~30残基の場合)純度75%…2,134円~、85%…2,079円~、90%…2,486円~、95%…2,651円~、98%3,993円~
    • 納期:3~4週間
    • 標準合成範囲:要問い合わせ
    • 合成方法:固相合成、液相合成

    ペプチド合成の手法

    ここでは、ペプチド合成の主な方法を紹介いたします。

    液相法

    一つのアミノ酸に別のアミノ酸を加えていく過程を繰り返す合成方法です。

    メリットとしては、長いペプチドを合成することが可能な点合成の順序を自由に決められる点があります。

    一方、デメリットとしては合成後の精製が困難で、時間と労力を上げることができるでしょう。
    液相法の場合、各ステップで生じた副産物を取り除く工程が必要になることがあります。

    固相法

    まず、固定相を用意して、その上にアミノ酸をひとつずつ追加していく方法です。

    メリットは合成後の生成が容易な点自動化が容易で、大量生成に適している点です。

    デメリットとしては、長いペプチドの合成は難しい場合がある点です。

    合成手法のまとめ

    液相法、固相法のメリットとデメリットは、具体的な合成の目的や条件によって変わってきます。

    どの方法を選択するかは具体的な目的や条件を考慮していくといいでしょう。

    ペプチド合成 受託依頼FAQ

    Q. どんな解析データが付きますか?

    A. 標準では、HPLC/UPLC のクロマトグラムと、ESI または MALDI による質量分析の同定データが添付されることが多いです。

    あわせて、配列、計算分子量と観測 m/z、純度、塩形態/カウンターイオン、外観、ロット情報、保管温度や有効期限を記載した CoA が提供されるのが一般的です。

    必要に応じて、以下のような追加項目を確認しておくとよいでしょう。

    • アミノ酸分析(ペプチド含量)
    • Karl Fischer による水分
    • 残留溶媒
    • TFA 含量/カウンターイオン比
    • エンドトキシンや生菌数
    • 無菌ろ過・無菌充填の有無

    GMP品では、原材料のトレーサビリティや製造・試験記録などの品質文書が付帯します。

    Q. 価格は何で決まる?

    A. 価格は次の要素に左右されます。

    • ペプチドの長さ、スケール、目標純度
    • 配列の難易度(疎水性、繰り返し配列、二次構造形成傾向 など)
    • 修飾内容(環化、ジスルフィド、蛍光、脂肪酸、PEG 化 など)
    • 特殊アミノ酸や同位体標識の有無
    • 要求グレード(研究用/診断用/GLP/GMP)と QC 項目の範囲
    • 分注本数や塩形態変更、特急対応、輸出入条件

    ライブラリの場合は、配列数と平均長、並行合成の難易度が主要な要因になります。

    Q. 納期の目安は?

    A. 納期は仕様とベンダーによりますが、研究用で短鎖(概ね 20 残基以下)かつ無修飾のものは 1〜3 週間程度が目安です。ライブラリは 2〜4 週間を見込みます。

    長鎖(約 30 残基超)や多修飾、同位体標識、環化/ジスルフィドを含む場合、あるいは厳格な追加 QC や大スケールが必要な場合は、さらに長くなりやすいです。GMP 品はプロセス開発やバリデーションを含むため、数か月単位になることが多いです。希望納期と使用予定日は、最初のやり取りで共有いただくのが確実です。

    Q. 最低発注量はありますか?

    A. ベンダーによっては最低発注量や最低受注金額が設定されている場合があります。微量スケールでは固定費の影響が大きいため、相対的に単価が高くなりがちです。

    一般的には、研究用途では mg 単位、GMP 用途では g 単位での発注が多い傾向です。

    Q. どの形で納品されますか?

    A. 通常は凍結乾燥粉末での納品となり、カウンターイオンは TFA が一般的です。要望に応じて酢酸塩などへの塩形態変更、所定濃度での溶液提供、分注バイアルでの供給、無菌ろ過や無菌充填にも対応できることが多いでしょう。

    これらの選択は配列の安定性や容器への吸着、保存性に影響するため、事前の相談をおすすめします。多くの製品は保冷または冷凍で出荷されます。

    Q. ベンダー選定のチェックポイントは?

    A. 評価の際は、以下の観点を確認すると安心です。

    • 長鎖・難配列・修飾・同位体・ライブラリといった技術実績
    • ISO 9001/13485 や GMP への対応範囲などの品質システム
    • 品質文書(原材料トレーサビリティ、製造・試験記録 など)の網羅性
    • NDA や知財への配慮、データ完全性、監査対応の可否
    • 納期遵守率やコミュニケーションの速さ
    • トラブル時の再製造・返金ポリシー
    • 見積もり内訳の透明性
    • 危険物やドライアイスに関する輸出入対応の有無
    受託合成に対応する代表的な化合物について、こちらもチェック