化学修飾とは
物質の表面を化学的に加工することを化学修飾と呼びます。物質は樹脂・セラミック・金属・などさまざまなものが挙げられ、化学修飾により各種官能基が付与されます。また、酸化・還元も化学修飾の一種です。
受託合成においては、多くの場合、アミノ酸残基などの官能基に反応性を持たせることを化学修飾と呼びます。タンパク質やペプチド、DNAなどが持つアミノ酸残基は、化学修飾によりメチル化、アセチル化などに変換されます。また、化学修飾後の高分子は、反応性・選択性・活性などが変化します。
受託合成における修飾の例
受託合成における化学修飾の事例を紹介します。
ペプチド合成修飾
ペプチドはアミノ酸が一本の鎖状につながった集合体で、タンパク質よりも低分子です。ペプチド合成修飾を行うと、アミノ酸の種類と数によってペプチドに特定の機能を発現させられます。たとえば、安定性の向上・免疫原性の増強などは、ペプチド合成により可能です。
バイオロジカでは、N末端修飾・C末端修飾・D型正常アミノ酸の修飾など、さまざまな包括的ペプチド修飾を実施しています。また、蛍光色素標識などの修飾も実施中です。
DNA/RNA受託合成における末端修飾
ファスマック社では、各種のリンカーを介して修飾物質とDNAを結合させます。リンカーとは、DNAの端に付与するための微小な合成DNAを指します。リンカーを付与することで、DNA同士を連結させることができ、遺伝子操作の簡易化が可能です。
修飾プライマー(オリゴ修飾)
桑和貿易では、オリゴヌクレオチド(修飾プライマー)を合成します。オリゴヌクレオチドは多くとも20個程度のヌクレオチドが直鎖状になった物質で、cDNA(相補的DNA)の検出やPCR反応(ポリメラーゼ連鎖反応)などのプライマーとして使われます。
オリゴヌクレオチドは、DNA逆相カラム・DNA逆相 HPLCのいずれかで精製可能です。また、スケールは、 標準的な0.04 µmol に加え、0.2 µmol、1.0 µmol も選べます。
糖誘導体合成における修飾
医学創薬株式会社は、「単糖」の一部を化学修飾して糖誘導体を合成します。単糖の水酸基に対して、アジド基・アセトアミド基・蛍光基などの付与、デオキシ化などさまざまな化学修飾が可能です。また、ベースとなる単糖は、グルコース・ガラクトース、N-アセチルグルコサミンなど多くの種類から選択できます。
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