富士フイルム和光純薬では重水素化合物受託合成、高純度トリアシルグリセロール(TAG) 試薬受託合成といった独自技術による受託合成・調液を提供。高い技術を要する有機金属反応剤を用いた禁水反応をはじめ、細かい制御が必要なラジカル反応、毒性のあるオスミウムを用いた酸化反応など、多くの有機合成に対応しています。
日本だけではなく、中国、ドイツ、アメリカに現地法人を構えることで欧米、さらにはアジアと広域ネットワークを構築しています。技術・情報の共有することで、質の高い環境での受託合成の提供を実現。国内においても、医化学創薬、ペプチド研究所、シンプロジェン、ニッポンジーン、月島食品工業などのメーカーと連携して受託合成サービスを提供しています。
株式会社ニッポンジーンによるバッファー調製の受託製造サービスを取り扱っています。指定する組成や規格・容量の調整液を、クリーンルームやアニマルフリーなど指定する製造環境で製造を依頼することが可能です。
少量からラージスケールまで対応できるほか、無菌試験やエンドトキシン試験など、薬局方に順ずる品質検査にも対応しており、幅広いニーズに応えられます。バッファーのOEM供給もできるため、持ち込みの調整液がない場合も柔軟に対応できる可能性があります。
富士フイルム和光純薬は、創業からこれまで、試薬事業分野や工業薬品分野で高機能性有機化合物の高度な合成や量産技術を培ってきました。そのノウハウを活かして、プラントスケールまでに対応できるポリマー受託サービスを行っています。
モノマー合成からポリマー化、後処理までの一貫対応が可能。電子材料用ポリマーや化粧品、医薬品用ポリマーなど多分野における製造実績を有しているほか、RAFT剤の合成・量産化に成功した事例も持っています。
ブロックポリマーの合成などに広く利用されるRAFT剤を用いた重合の量産化を、取り扱いしやすい粉末品で提供しています。国内工場での生産体制を整えており、少量から工業スケール までの供給が可能です。
医薬品や有機EL発光材料、光ファイバーなどの機能性物質の材料など、様々な用途に使われることから、需要が拡大している重水素化合物。さらに新しい用途が見つかる可能性が高い化合物としても注目されています。
富士フイルム和光純薬では、特定の化合物の重水素化を受託合成で提供しています。開発した独自の技術によって、広範な重水素化合物を大量に提供可能。重水素源は一番安価な重水を使用するため、安価での受託合成を実現しています。
分析用の標準物質のほか、TAG分子種による結晶多形の違いの研究、栄養実験に用いられる高純度のトリアシルグリセロール(TAG)試薬の受託合成サービスに対応しています。
ニーズに応じて様々な脂肪酸を導入して合成できるほか、容量についても相談可能です。
導電性を持ち、近赤外から紫外までの光を透過することから、有機EL材料の電極として使用される「ITOコートガラス」の提供を行っています。受託できる有機EL用ITO電動ガラスは2種類で、切断などパターニング加工にも対応しています。
富士フイルム和光純薬が掲げているのが安定供給、品質保証、開発スピード、コスト競争力の4つ。研究用試薬を牽引する企業として、これまでに重ねてきた豊富な研究実績をベースとしたノウハウを活用し、求められる品質に対応する提案を行っています。
ラボスケール、パイロットスケール、プラントスケールに対応。
公式サイトにて、合成実績の確認はできませんでした。
1922年に武田長兵衞商店(現・武田薬品工業株式会社)の化学薬品部門から分離。1947年に和光純薬工業株式会社に社名変更すると、ドイツやアメリカに現地法人を設立。2017年に富士フイルム株式会社の100%子会社となり、翌2018年に富士フィルムファインケミカルズと統合して富士フイルム和光純薬株式会社となりました。
富士フイルム和光純薬株式会社は、試験研究用試薬や抗体の製造販売をはじめ、多様な受託サービスを提供しています。先端技術の研究から、ライフサイエンス、有機合成用や環境測定用試薬など、多岐にわたる分野でさまざまな需要に対応しています。
受託合成に対応する代表的な
化合物「有機化合物」と有機合成とは?
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区道修町3-1-2 |
---|---|
受託合成関連会社 | 富士フイルムワコーケミカル株式会社 |
事業内容 | 試薬、化成品ならびに臨床検査薬の製造・販売 |
設立年 | 1922年設立 |
連絡先 | 06-6203-3741 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
公式サイト | https://labchem-wako.fujifilm.com/jp/index.html |